Windows ファイルサーバー – DFS 名前空間とDFS レプリケーションの確認

ファイルサーバー

実際に「DFS 名前空間」の作成と「DFS レプリケーション」の動作確認を行います.
今回は今まで説明をしている通り,移動ユーザープロファイルを格納する用途を想定しています.

DFS 構成・状態の確認

DFS の構成や状態を確認するには,作成した名前空間をクリックします.
「フォルダーターゲット」の状態は次のようになります.

「レプリケーション」の状態は次のようになります.さらにレプリケーションの管理を行うには「レプリケーション グループに移動」リンクをクリックすると管理画面が移動します.

レプリケーショングループの管理画面になります.
レプリケーションメンバーの状態は次のように確認可能です.

「接続」タブではどのように接続されているか確認できます.
フルメッシュの構成の場合はそれぞれのサーバーから見て送信側メンバーが表示される状態となります.

「レプリケートフォルダー」はレプリケーション対象のフォルダーになります.

委任は管理アクセス許可権限の委任になります.

以上が DFS 名前空間およびレプリケーションの状態確認画面となります.

DFS レプリケーションの動作確認

実際にレプリケーションの動作確認を行ってみます.AD01 側で新しいフォルダーを作成してみます.

まだ,レプリケーションが開始されていない状態の場合はこのように片方にだけある状態となります.
この場合は暫く待つようにしてください.

レプリケーションが開始されると次のように同期が行われます.この状態になると即同期が行われる状態になります.

新規のファイルを作成してみます.

即同期が完了したことが確認できます.

ファイル・フォルダーを削除してみます.

削除も即同期が行われることが確認できます.

DFS 名前空間へのアクセス

DFS 名前空間に対してのファイルサーバーアクセスを確認します.
ドメインベースの名前空間の場合のファイルサーバーパスは「\\<ドメイン名>\<名前空間名>\<ターゲットフォルダー>」になります.
スタンドアロンの名前空間の場合は「\\<サーバー名>\<名前空間名>\<ターゲットフォルダー>」になります.

ドメインベースの名前空間の場合,名前空間を処理するサーバーは複数存在することになります.
メンテナンスや障害を模して1台目の機能を無効にしてみます.
「DFS の管理」で対象の「フォルダーターゲット」をクリックして「フォルダーターゲット」画面を表示します.

1台目を右クリックし「フォルダーターゲットを無効にする」をクリックします.

無効になった事を確認します.

続いて改めてファイルサーバーアクセスを試みます.問題なくアクセスができるはずです.

続いて,1台目を有効,2台目を無効にします.

改めてファイルサーバーアクセスを試みます.これも問題なくアクセスができることが確認できるはずです.

以上で DFS 名前空間へのアクセスと冗長構成の確認が完了です.

次はようやく「移動プロファイル」の構成と動作確認へ進んでいきます.

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