FreeBSD 7.0-RELEASE が,一応 2008/02 に間に合う形でリリースされました.
特徴は,大幅な性能の向上や,ZFS,iSCSI イニシエータのサポートです.
詳しくは,リリースノート http://www.freebsd.org/releases/7.0R/relnotes.html を参照して頂くとして,ざっと並べると
- 一応全てのデバイスが GIANTLOCK から MPSAFE 化
- if_bridge(4) の Rapid Spanning Tree Protocol (802.1w) サポート
- lagg(4) による,link aggregation, failover サポート
- tmpfs(5) の実験的サポート
- 色々と問題のあった mount_unionfs(8) の再実装
- gmultipath(8) による,マルチパスをサポート
- 仮想ストレージデバイスプロバイダ gvirstor(8) のサポート
- そして,ZFS のサポート
- freebsd-update(8) が,アップデートのみから,アップグレードもサポート
色々と良い感じになっており,SMP 環境でのパフォーマンスが大幅に向上しているようです.最近は US の方等で FreeBSD 周りが活発なようで,今後も新機能等が楽しみです.
個人的には,今管理中の FreeBSD を全て 7-STABLE に置き換えるように準備中です.
あと,NanoBSD が大変面白いのです.
NanoBSD は,大分前に FreeBSD のソースに追加されている,コンパクトな FreeBSD を作成する為のツールで,主に CF カードや,USB ブート等用の FreeBSD を作成するのに向いています.
基本はリードオンリなファイルシステムと,md によるメモリファイルシステムを利用します.設定ファイル等書き換わる部分は別途小さく取っている読み書き可能なファイルシステムへ保存するという,FreeBSD をアプライアンス化する為にはとっても有益なツールです.
現在,ルータマシン用に作成すべく,色々と試しながら利用しています.mpd を入れたり,kernel から余計なデバイスを省いたり,カスタマイズがしやすい構成なので扱いやすいです.
まだ完成していないのですが,NanoBSD のドキュメントの和訳 をぺたっと.
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