Maildir 形式,Virtualdomain 対応の imapd で快適生活を送る

Courier-IMAP はどんなもん?

良く知りません.qmail + Maildir + Virtualdomain 環境での imap を利用したい人は簡単に imap 環境を手にする事が出来ます.
もちろん Postfix ユーザも簡単に imap 環境を楽しむ事が出来ます.

Courier-IMAP のインストール

今回は,さっくりと環境を作りたかったので,ports から入れる事にしました.
ports から入れるに伴い,ツリーを最新にしておきます
次の通りに行えば,さっくりとシステムに Courier-IMAP がインストールされます.
cd /usr/ports/mail/courier-imap
make
make install

設定ファイルを用意する

imapd もしくは,pop3d を動かす為に,設定ファイルを用意する必要があります.
サンプルファイルが用意されていますので,とりあえずそのファイルをコピーする事にしましょう.
imapd を動かす場合はこんな感じです.
cd /usr/local/etc/courier-imap
cp authdaemonrc.dist authdaemonrc
cp imapd.dist imapd
cp imapd-ssl.dist imapd-ssl
cp imapd.cnf.dist imapd.cnf
cd /usr/local/etc/rc.d
cp courier-imap-imapd.sh.sample courier-imap-imapd.sh

デーモンを起動させてみる

デーモンを起動させて,telnet でおしゃべりしてみましょう
/usr/local/etc/rc.d/courier-imap-imapd.sh start

telnet localhost 143
1 login seichan hogege
1 OK LOGIN Ok.

1 logout
* BYE Courier-IMAP server shutting down
1 OK LOGOUT completed
Connection closed by foreign host.
と,LOGIN OK と表示されれば,ログイン出来ています.
簡単ですが,これで /etc/passwd による認証が出来て,imapd は利用可能な状態です.
アクセス制御等を適宜行いましょう.

Virtualdomain 環境で使う

Courier-IMAP の醍醐味は Virtualdomain 環境で利用する事でしょう.
Virtualdomain 環境で利用するには /etc/passwd では無く,Courier-IMAP 独自のデータベースを使用して imap 環境を提供します

seichan-ext@example.com という拡張アドレスを利用する場合はこの様にしてデータベースに登録します.
メールアドレスseichan-ext@example.com
パスワードhogege
ホームディレクトリ/home/seichan
Maildirディレクトリ/home/seichan/Mail/seichan-ext
ユーザID100
グループID100

userdb seichan-ext@example.com set home=/home/seichan mail=/home/seichan/Mail/seichan-ext uid=100 gid=100
userdbpw -md5 | userdb seichan-ext@example.com set systempw
Password: [hogege]
Reenter password: [hogege]
必要な数だけ,上の作業を行ってユーザ,パスワードを登録します.
この作業で /usr/local/etc/userdb というファイルにデータが記録されますが,このままでは Courier-IMAP では利用できません.
Courier-IMAP で利用できる形式にする必要があります.
makeuserdb
これでデータベースの準備が完了しました.
このコマンドは,アトミックに行われるので,imapd を停止する必要はありません.ユーザの追加や削除等を行ったら実行して下さい.
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http://www.seichan.org/ 03/26/2004