Seichan です.インフルエンザで丸々一週間会社を休んでしまいました…有給休暇の残がゼロに!!
喘息とインフルのダブルパンチは,辛いとです orz
それはそれとして(?) FreeBSD 6.3 がリリースされたので,リリースノートを見ていたら,ネットワークプロトコル周りによい感じのアップデートが御座いました.と言うか,これらは主に 7-STABLE での新機能で,6.3 にバックポートされたと言って良いかも?
- if_bridge で RSTP (802.1w) が利用可能に
- OpenBSD, NetBSD から lagg がポーティングされ,ネットワークのリンクアグリゲーション,フェイルオーバーが可能に
- ng_deflate, ng_pred1 が追加され,NETGRAPH を使ったアプリケーションで回線圧縮が利用可能に
ネットワークの冗長性部分が Linux より弱い感もあった FreeBSD ですが,これで大分差は埋まったんじゃないかと思われます.
で,lagg を早速つこてみた.
まず,cloned interface を利用した仮想デバイスの生成.以下のコマンドを実行すると lagg0 というインタフェースが生えます.
ifconfig lagg0 create
次に,lagg0 に参加させるインタフェースを指定.以下コマンドの場合,em0 と em1 を参加させます.
ifconfig lagg0 laggport em0 laggport em1
そしてさらに,lagg0 が取る冗長方法等を指定.failover, fec(Cisco EtherChannel), lacp (802.3ad), loadbalance, roundrobin, none のいずれかを指定.デフォルトは failover で,MASTER NIC が死んだら SLAVE NIC に切り替わり.
ifconfig lagg0 laggproto failover
以上で準備は完了.lagg0 に IP アドレスを設定,インタフェースを UP していく.
ifconfig lagg0 inet 192.168.0.1/24 up ifconfig em0 up ifconfig em1 up
これで,ping 等を打つべし.打つべし.そのまま,インタフェースをダウンさせてみたり,ケーブルを抜いて確かめるべし.
自分の所の VMware な環境では問題無かったです.
そのうち,Cisco なスイッチやらに接続して,fec や lacp は試そうかな.
常用したい場合は,/etc/rc.conf に次のように書けば,上のとおりの設定がリブート後に反映されます.
cloned_interface="lagg0" ifconfig_em0="up" ifconfig_em1="up" ifconfig_lagg0="laggproto failover laggport em0 laggport em1 inet 192.168.0.1/24"
ちなみに… lagg0, lagg1 をさらに lagg2 で束ねる.ってのをやっては見たけど,だめぽでした.
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